朝の表参道。通勤ラッシュの合間に赤いロンドンバスがゆっくりと通り過ぎる。掲出されたビジュアルに立ち止まる人、スマホを向ける人、友だちに教える人──そんな短い“気づき”が、東京の街角ではいつもの光景に混ざり始める。
今日のポイント(3つ)
- スポーツスター×ラグジュアリースキンケアの組み合わせが、若年男性の“高級ビューティ”入り口を広げる可能性。
- ロンドンバスの回遊型OOHは通勤・原宿〜表参道〜渋谷など視認性の高い動線で“目撃→SNS拡散”を生みやすい。
- 駅ナカやセレクトショップ、理美容サロンへの購買導線が強まり、ポップアップや協業施策の好機になる。
なぜ今、東京でこの施策が効くのか
ここ数年、東京ではスポーツとカルチャーがファッションやビューティに直結するシーンが増えています。スタジアム観戦だけでなく、スポーツ選手のライフスタイルやルックスが都市での消費行動に影響を与えるようになりました。今回のように国民的人気のアスリートと高級コスメが結びつくと、これまで“自分ごと”になりにくかった若い男性層が自然と情報接点に入ってくることが期待できます。
とくに東京は“見られる”都市。原宿や表参道のような歩行者密度が高いエリア、渋谷のスクランブル交差点付近、さらに朝夕の通勤路──こうした動線に広告が露出すると、目撃→写真撮影→SNSでの拡散という流れが生まれやすい。移動型OOHは一か所に留まらない分、複数のコミュニティに同時にタッチできる利点があります。
都市の小売・カルチャー側にとってのチャンス
ロンドンバス回遊がもたらすのは単なる認知拡大だけではありません。現場での“体験”を組み合わせることで購買導線を作りやすくなります。たとえば次のような施策が考えられます:
- 駅ナカの期間限定ポップアップでトライアル商品を配布し、そのまま導線をセレクトショップやオンラインへつなぐ。
- 原宿や表参道の理美容サロンと連携したミニイベント(無料ハンドケアや肌相談)で実体験を促進。
- コラボグッズや限定パッケージを作り、若年ファンのコレクション欲を刺激する。
春の行楽・卒入学シーズンは特に効果的
人の移動が増える春は、現場施策の即効性が高まる時期です。卒入学や歓送迎会、花見といったイベントに合わせた限定プロモーションは話題化しやすく、短期間での試用→購入の流れをつくりやすいタイミングになりそうです。
今日からできる取り入れ方
企業やショップ、個人でも取り組める実践例を挙げます。小さな一歩がローカルでの拡散に結びつくかもしれません。
- 店舗運営者:週末に「男性向けミニトライアルデー」を設け、SNSで来店レポートを促す。来店特典としてサンプルや割引クーポンを配布。
- セレクトショップ:スポーツカルチャーとビューティを掛け合わせたウィンドウ演出を短期で実施。通りがかりの興味を引くビジュアルと説明ポップを用意。
- サロン・理美容:メニューに簡単なスキンケア体験(5〜10分)を組み込み、施術後に商品導入の案内をする。男性顧客のリピート導線になる可能性あり。
- 個人(読者の方へ):まずは気負わずにスキンケアの“朝の一工程”を取り入れる。日焼け止めや保湿のシンプルな習慣化から始めてみると、違和感なく続けられます。
考えておきたいポイント
- ターゲットの“入り口”を広げる一方で、長期的なブランドロイヤルティを育てる体験設計が重要。
- SNS拡散を狙うときは「撮りたくなる」余白(フォトスポットやユニークなサンプリング)を現場につくると良い。
- 都市部では短期的な話題と実店舗の導線が噛み合うと購買につながりやすいが、地方展開をどう組み込むかも検討しておくべき。
東京の街の温度感を借りれば、スポーツスターを起点にメンズビューティの市場はさらに広がる可能性があります。とはいえ、短期的な話題だけで終わらせず、実際の使用体験やローカルな接点を丁寧に設計することが肝心です。
気になる方は、原宿〜表参道〜渋谷の動線をチェックして、近場のポップアップやサロンで小さく試してみるのがおすすめ。東京の日常に溶け込む新しいビューティの兆しを、自分ごとで捉えてみてください。
もっと街のトレンドや施策事例を知りたい方は、TokyoSutairuの次回ニュースレターをチェックしてみてくださいね。ゆるやかに、東京の“今”をお届けします。