朝の代々木公園近く。北風にコートの襟が揺れ、コーヒー片手に駅へ向かう人々の肩に、どこか昔ながらのワークジャケットが混ざっている。ちらりと見えるのは金属のドットボタン、太めのステッチ、そして着込まれた雰囲気を残しつつも洗練されたシルエット。そんな光景が、最近の東京で増えてきたように感じます。朝の光の中、原宿〜表参道のキャットストリートや、下北沢の古着屋前でも同様の装いを見かけるようになりました。通勤ラッシュでスーツに混ざるワークジャケットは、リュックや自転車との相性も良く、狭い路地やカフェのテラスで映える“肩肘張らない実用感”が際立ちます。
今日のポイント(3つ)
- 耐久性と機能性を兼ね備えたミリタリーワークが、都市の「毎日着」に再定義されている。
- ハイブリッドワークや気候の変わり目に合わせたレイヤリングが、日本の住宅事情でも使いやすい。
- 旗艦店など街での即売と実際の着こなしが、サステナブルな“長く着る”文化を後押ししている。
ジースターの『ARCHETYPES』とは?
「ARCHETYPES」は、ヴィンテージのミリタリーウェアやワークジャケットの要素を現代の服作りに落とし込んだ新ライン。素材は頑丈で、ポケット配置や留め具の機能性が目立ちますが、肩まわりやウエストの取り方など、都会での動きやすさを意識した寸法調整が施されています。見た目の“力強さ”と、日常で着る際の“倦怠感の無さ”を両立させようという狙いが伝わってきます。
デザインと機能:過去から現在への橋渡し
ヴィンテージミリタリーの特徴である補強ステッチ、深めのポケット、丈夫な生地感はそのままに、縫製や仕上げを現代仕様にアップデート。ライナーを外して季節に応じる設計や、洗濯後の乾きやすさを考えた素材選びなど、都市生活者の目線が随所にあります。
東京で着る意味
東京の狭いクローゼット、短時間で変わる気温、オフィスとカジュアルの混在。こうした条件下では、汎用性の高い“ユーティリティ”が重宝されます。ARCHETYPESのようなワークウェアは:
- レイヤリングで季節をまたげる
- 外回り→オフィス→週末の街歩きとシーンを横断する
- 丈夫で長持ちするため、服を使い切る満足感が得られる
旗艦店の役割と街への波及
都内の旗艦店や期間限定ポップアップは、実際に手に取って確認できる点で重要です。店頭での即売は当然ながら、その場で見せる着こなし例が周囲へ波及していく。ストリートでの着用が目撃されると、それが着こなしのテンプレートになり、より多くの人が日常に取り入れるきっかけになります。旗艦店ではスタッフが実際の街着に合わせたレイヤリングを提案し、近隣のカフェ帰りに試着する若い客の姿もよく見かけます。
サステナビリティとの親和性
古い軍服の美学をリスペクトしつつ、現代の生産工程で耐久性を高めることは「長く着る」文化につながります。修理しやすいパーツ設計や、リペアサービスの案内があるとさらに理にかなっている。消費者側でも流行に追われるより「一着を丁寧に使う」選択肢が増えると、結果として廃棄も減らせるはずです。下北沢や高円寺のような古着とお直し文化が根付く街では、購入後にリメイクや補修を相談できる店が身近にあるのも心強いポイントです。
今日からできる取り入れ方
まずは無理のない一歩から。東京の生活にフィットさせる具体的な方法を挙げます。
- ライトなワークジャケットを一着選ぶ:防寒用のコートより軽く、春秋の間で活躍。
- レイヤードで温度調節:薄手のニットやシャツの上に羽織り、室内では脱いで調整。
- 色はニュートラルを基準に:オリーブ、ネイビー、ベージュなら既存の服とも合わせやすい。
- バランスを意識したシルエット:上半身にボリュームが出るので、パンツは細すぎないストレートやテーパードで整える。
- メンテナンスを前提に購入:洗濯表示や補修部位をチェックしておくと長く着られる。
- まずは店頭で試着:旗艦店のスタッフにサイズ感やお手入れ法を聞くのが早道。
- 自転車通勤や街歩きでの使い勝手を確認:ポケットの配置や裾の収まりは意外と重要です。
街角での小さな変化を楽しんで
東京の街は日々少しずつ変わります。新しいラインが流通することで、誰かのクローゼットの一角が置き換わり、するとまた別の誰かが影響を受ける。そんな波が少しずつ“毎日着”の定義を変えていきます。
気になる人は、まずは一着。手に取って、着て、街を歩いてみてください。着ることで見えてくることが必ずあります。
興味があれば、近くの旗艦店情報や実際の着こなしレポートも今後まとめていきます。東京の路上で見かけたリアルな着こなしを、またお届けしますね。